N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ- -5ページ目

ご臨終

相変わらず仕事に追われる毎日。
ブログの放置プレイも、当然の様に実行中。
そんな中、「その日」は突然来た。

秋に仕事半分、所用半分で来日してNYに帰って来て1週間程して、
俺っちの相棒・VAIOちゃんが作業途中のトイレから戻って来たら、
スクリーンが昔のテレビ画面宜しく、
横の蛇腹画像を映し出すと共に、奇音を立てていた。

「ええっ!」と思って何とか立て直そうとキーを数か所タイプするものの、
ウンともスンとも言わず、
「キイイイイイィィッ」
ってな奇音を立て続けるばかり。

どーしよー!!ってこんな時誰でも思う様に、
俺っちも例に漏れず身体はスクリーンを見詰めつつも、
頭で無い知恵絞ってあーだこーだ考えつつ身体が全く動かない状態。
何が一番効く得策なのか?と考えても、
最善案は全く浮かばず...。(T_T)

そーこーしている間のその奇音が2-3分続いた後、
スクリーンに変化が見え始め、
下から上に流れていく横の蛇腹画像のスピードが落ちて来て、
「え?何?何??」
と思うや否や、
我がラップトップのスクリーンの左上角→右側全域へと、
徐々に黒転していった...





































えええええええええええ!!!




何!?これ!!
直ぐ様相方を呼ぶとラップトップの様子を見て、



He's dead, I think...



とあっさり言われた。




...


...


...


...


...



えええええっ!!!
まぢ、困るんですけどぉ!!!












原稿、送れないっ!!

(まぢで、困ったけどどーにもならんので、挙句FAXで送った俺...)






と言ったところで、既に6-7年選手だったVAIOちゃん。
直前の来日の時は暢気に余裕こいて、
「次回の年末迄に機種選定して、年末に来日した時に買って帰ろう」と思ってたので、
全く最近の主流スペック自体知識も無かったから大慌て!

元々そう思ってた事も有って、修理に出すにしても日本購入物なので、
アメリカで修理(出来るだろうけど)に出す訳にもいかず、
即座に新機種購入を決定。
しかーーーーーーーーーしっ!問題山積。

近頃のパソコンなんて半年-1年でワンサイクルだから、
俺っちがVAIOちゃんを買った時の知識なんて、
既に歴史の教科書に載ってるレベルの古さだから、
早速下調べに入るも、何せPCが無い!


改めてパソコンが既に自分の体の一部に
なってる事に気付かされる(T_T)


先づは相方のラップトップで各社のHPを検索し、
仕事中に片手間で出来る作業でも無いし、
そんな事してたら感謝祭迄の仕事に間に合わないから、
帰宅後夜な夜な勉強机にクッションを挿み倒れ込む様にして、
相方が寝静まった後に先づ市場調査→主流スペック調査。

その後大体の事が把握出来たので機種選定に移るも、
今度は予算との格闘
ココの所物入りだった事も有り米ドルで1000ドル程度と制限を付けたら、
買える機種がどんどん狭まっていった。
そう!円高に因る逆光の煽りで、日本円にすると8万弱
ううっ...涙。(T_T)←もう、死ね!ギリシャ!

で、何とか機種選定を終わるも、今度はこっちへの搬送で一苦労。
実は一見無関係に思えるがパソコン等に付いているリチウム充電池って、
武器輸出の国際法に引っ掛かる最たる物品なので、
日本からおいそれと簡単に送って~と送って貰えないのだ。

現行法下の運用では個人所有の使用下の物であれば、
付帯物の一つとして国家間移動が認められてるので、
一般レベルではラップトップ持参での国家間移動が可能な為、
アメリカからイギリスへ、日本からロシアへってな形で、
PC持ち込みが可能になってるのだ。

だがそれが「単体」で動くとなれば話は別。
国家間移動には各国の審査・承認が必要で、
書類上や様々な事をクリアせねばならない。

結局、この法が成立している背景には武器に転用されるであろう、
技術や製品と見做されているからそこまでしているのだが、
用途が常識的に考えてPCの充電バッテリーと分かってても、
単体発送品では「その道の知識」の有る人の手に掛かれば、
どう料理されるか解らないので用心してるのだ。

だけど俺っちの場合、そーゆーブラックな事には無関係だし、
仕事で使う物の一つでもあるのでNY経由でユーロプに出張に出る人が、
偶々直近で居たのでその人に持って来て貰える事になり、
無事新しいラップトップが手に入った。

だけど俺っちがVAIOちゃんをながーーーーーい間可愛がっている内に、
ラップトップのスタイルもデジタル化が進んでいて、
VAIO時代は4:3だった画面比率が、
当り前の様に16:9に変更されてて縦が短く、短足な感じで見難い

今回俺っちが入手したのは持ち運ぶことを考慮し14インチの(大体A4サイズ位)だが、
実際手にしてみて解ったのが、
「何故日本では15インチ
 ラップトップが主流なのか」
って事。

そう、14インチでは比率変更に伴い縦が短くなり過ぎて、
上から押し潰された感じがどうしてもするので、
画面全体が窮屈に感じる為だ。

人間の視覚的錯覚の一つで、
人間は縦が短いとどうしても窮屈に感じる様になってる為、
幾ら横幅に余裕が有ってもそれは縦の強い印象に全く無視されてるって事。
今迄使ってた同じソフトを入れてみて、初めてそれを実感した。

デジタルテレビを買い替える時の為に技術のおじちゃま達に相談したら、
「何インチにするかを
 決める時には、
 以前の縦サイズに合せて
 買えよ~♪」

と言われたのを思い出して、
まさかそれがパソコンにも適用されてるとは思いもしなかった、
意外な落とし穴だったことが今回一番勉強になった。

それにしても一月程和文パソコンが無い生活は初めてだったので、
どれ程不可欠な機材かを思い知らされた期間でもあった。
在外邦人の皆さん、買い替えはお早めに。